
粗脂肪(Crude Fat)
粗脂肪は、ペットフード中に含まれる脂肪分の総量を示す指標であり、ペットにとって最も効率の良い主要なエネルギー源です。脂肪はエネルギー供給だけでなく、脂溶性ビタミン(A, D, E, K)の吸収を助ける役割も果たします。さらに、皮膚や被毛の健康、細胞機能、炎症反応の調整、脳の発達に不可欠な必須脂肪酸(オメガ-3、オメガ-6など)の供給源でもあります。
総合栄養食として販売されるペットフードは、AAFCO(米国飼料検査官協会)やFEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)などの国際的な栄養基準に適合するよう設計されており、これらの基準には、ライフステージごとに粗脂肪の最低含有量が明確に定められています。
しかし、脂肪分は非常に高カロリーであるため、多すぎると体重管理が難しくなり、肥満や、特に膵臓に負担をかける可能性があります。一方で、少なすぎるとエネルギー不足、皮膚被毛トラブル、脂溶性ビタミンの欠乏を引き起こすことがあります。ペットフードの脂肪含量は、ペットの健康と体調、活動レベルに直接影響を与えるため、適切な量と質のバランスが極めて重要となります。
ケリーアンドコーの総合栄養食 RAW DINNER(ドッグフード・キャットフード)をはじめ、RAW TREATS(犬用おやつ・猫用おやつ)やDINNER BOOSTER(犬用ふりかけ・猫用ふりかけ)では粗脂肪の量(割合)を各商品毎に掲示しています。