
粗繊維(Crude Fiber)
粗繊維は、ペットフードに含まれる食物繊維の総量を示す指標であり、特定の分析方法で測定されます。食物繊維は、ペットの消化器系の健康をサポートし、腸内環境を整える上で非常に重要な役割を担っています。具体的には、便通の改善、腸内細菌のバランス維持、そして満腹感を与えることによる肥満予防に貢献します。
食物繊維には、水に溶けて腸内細菌のエサとなる水溶性食物質と、便のカサを増やし腸の動きを促す不溶性食物繊維があり、これら両方のバランスが腸の健康に不可欠です。
総合栄養食として販売されるペットフードは、AAFCO(米国飼料検査官協会)やFEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)といった国際的な栄養基準に適合するよう設計されており、これらの基準には、ライフステージや特定の目的(例:体重管理)に応じて粗繊維の最低含有量が定められています。
フードに含まれる繊維の量が適切であれば、腸内の健康維持や肥満予防に役立ちますが、過剰な摂取は栄養吸収の阻害や下痢、便秘などの消化不良を引き起こす可能性もあるため、そのバランスが極めて重要となります。ペットの健康状態や活動量に合わせて、適切な繊維量のフードを選ぶことが大切です。
ケリーアンドコーの総合栄養食 RAW DINNER(ドッグフード・キャットフード)をはじめ、RAW TREATS(犬用おやつ・猫用おやつ)やDINNER BOOSTER(犬用ふりかけ・猫用ふりかけ)では粗繊維の含有量(割合)を各商品毎に掲示しています。