
粗たんぱく質(Crude Protein)
粗たんぱく質は、ペットフードに含まれる窒素化合物(主にタンパク質)の総量を示す指標です。これはケルダール法という分析方法で測定され、タンパク質以外の窒素化合物も含まれるため、「粗」という言葉が用いられます。タンパク質は、ペットの筋肉、臓器、皮膚、被毛、さらには酵素やホルモン、免疫細胞など、生命活動に必要なあらゆる組織や機能の維持・構築に不可欠な主要栄養素です。
特に成長期の子犬・子猫、妊娠・授乳期の母犬・母猫、活動量が多いペット、高齢期の筋肉維持にとっては、適切な量の摂取が極めて重要です。
総合栄養食として販売されるペットフードは、AAFCO(米国飼料検査官協会)やFEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)といった国際的な機関が定める厳格な栄養基準に適合するように作られています。これらの基準には、ライフステージ(子犬/子猫期、成犬/成猫期、妊娠/授乳期など)ごとに必要な粗たんぱく質の最低含有量が具体的に定められており、フードのパッケージに「総合栄養食」と表示するためには、この基準を満たす必要があります。
粗たんぱく質の数値はフードの品質評価において重要な指標の一つとなりますが、量だけでなくその「質」も考慮することが不可欠です。粗たんぱく質の数値が高くても、動物性タンパク質(肉、魚など)由来であるか、消化吸収されやすいか、そして必須アミノ酸がバランス良く含まれているかといった点も、フードの真の品質を見極める上で重要となります。
ケリーアンドコーの総合栄養食 RAW DINNER(ドッグフード・キャットフード)をはじめ、RAW TREATS(犬用おやつ・猫用おやつ)やDINNER BOOSTER(犬用ふりかけ・猫用ふりかけ)では粗たんぱく質を豊富に含み、含有量(割合)を各商品毎に掲示しています。